「共感力」
恋愛にまつわる本やコラムなどに必ずと言って良いほど出てくる言葉ですよね。
これは恋愛に必要な能力と言うわけではなく、人と人がコミュニケーションを取る上で、互いに楽しく会話を進めるために必要な能力です。
しかし安易に共感トークを恋愛に活用しようとすると、そもそもの使い方を間違っているため、恋愛どころか意中の相手とのコミュニケーションすらもままらなくなることがあります。
そこで今回は、私がこれまでに遭遇した”共感の仕方を間違っている人“の例をご紹介しながら、共感力が恋愛のための力ではないという事を理解し、コミュニケーションスキルの1つとして共感力を高め、それを恋愛に活かすという方法をご紹介していきたいと思います。
共感力
まずは共感力についてご紹介していきます。
私は以前、営業職について営業マンとして仕事をしていたことがあります。
その頃の私は、営業スキルを身に着けるために営業に関する本をたくさん読んだり、伝説の営業マン(笑)的な人が講師を務めるセミナーなどにも何度も参加していました。
あらゆる本で必要な能力として書かれ、セミナーなどでも繰り返し言われていた事、それが共感力でした。
完全に理解しているとは思いませんが、ある程度共感力を身に着けたことで営業成績も伸びましたし、初対面の人と会ったときに会話に困るという事もほとんどなくなりました。
ある程度共感力を理解したからこそ気になる事があります。
それは、共感力を間違って使っている人がかなり多いという事です。
共感力というものがどういうものなのか理解せずに使うと、間違いなく相手に不快感を与えてしまう事になるので、もし間違った認識をしているという方は今すぐにでも改善して欲しいと思います。
共感力がもたらす効果
相手の発言に対して「あー分かる分かる!」と何でも共感すれば良いというものではありません。
こんなもの共感力でも何でもなく、単なる相槌です。
では共感力とはそもそも何なのか?
相手の発言に対して自分が共感して終わりではなく、自分が共感することで相手にも共感してもらい相手の心を開く能力です。
どうでしょう?共感力の本来の意味をはき違え、間違って使っていたという方がいるのではないでしょうか?
共感力が営業マンに必要だと言われる理由は、お客様に心を開いてもらい本心を引き出すためであり、決して相手を騙すためなどではなく、お客様にとっての最良を提供するために必要なスキルなのです。
ではこれを日常のコミュニケーションに当てはめて考えたとき、共感力があなたにもたらすものは何か?
それは相手からの信頼であり、表裏のない素直な意見を引き出してくれます。
これが恋愛に必要だと言われる理由でもあるんです。
不用意な共感は不快感を与える
私は仕事柄、人と接する機会が多いのですが、コミュニケーション能力が低いなぁと感じる人の多くは、他人の意見に共感しようよとしません。
これはある意味素直な反応なので、「こういう人なのだ」という感情しか生まれませんが、自分の意見をきっと理解してくれないだろうなという相手に対して、自分の率直な意見をぶつけたいとは思いませんよね?
逆に共感力が高く、コミュケーションに長けた人であれば、「理解してくれるかも」という気持ちになり、最近体験した面白い話や、不満に感じたことを話してみたくなるものです。
共感力が低いからといって、またコミュニケーション下手だからといって、その人に対し嫌悪感を感じることはありませんが、使い方を間違えると相手に不快感を与える事になってしまうので注意しましょう。
自分本位な共感者
一番遭遇するタイプが、毎回間違った方向に話を持って行ってしまう人です。
そういう人の多くは、こちらの発言にしたいして「分かります」と言っておきながら、こちらの意図とは違った方向に会話を持っていきます。
例を挙げるとすれば、このような会話が一番最悪です。
A「この前、定食屋というお店に初めて行ってみたんですけど、あそこの定食本当においしいですよね。」
B「あー分かります!でも私は近くの丼ぶり屋の方が好きですけどね」
このBさんは、なぜ一度共感したのでしょう。
他のお店の方が美味しいと思っている素直な意見自体には問題ありませんが、一度共感したのであれば共感した理由を述べるべきです。
この会話における失敗は、せっかくAが定食屋というお店の話題を振っているのに、一瞬でそれをなかったことにしている点です。
「分かります」が口癖になっているのかもしれないですね。
こういうのは共感力が低い人やコミュニケーション能力が低い人の典型でしょう。
正解とまでは言いませんが、共感力が高い人であればこのような会話になるはずです。
A「この前、定食屋というお店に初めて行ってみたんですけど、あそこの定食本当においしいですよね。」
B「分かります!あそこの定食はボリュームもあって美味しいですよね。Aさんは何定食を食べられたんですか?」
A「私は生姜焼き定食です。最近食べた生姜焼きの中では断トツでしたね!」
B「私も同じもの食べました!あそこのは本当においしいですよね!そういえば、定食屋の近くにある丼ぶり屋の定食も美味しいですよ!いった事ありますか?」
共感力の低い人、つまりコミュニケーション能力の低い人と高い人では、会話の量にこれだけの差が生まれます。
これは大げさな例ではなく、共感力が低いと会話が全く盛り上がらず、会話相手からは「話が合わない人」の烙印を押されることになります。
共感力が低い人は、言葉では共感していても中身の伴った会話が出来ていないので、最終的に相手からの共感を得られないのです。
共感力の本当の意味を勘違いしている人も、言葉では共感していても、本当の意味で共感できていないので、相手からの信頼を得られずに会話が終わってしまいがちです。
余計な一言を添えたがる似非共感者
先ほどの例と同じようなものですが、余計な一言で会話を台無しにする似非共感者がいます。
こちらが振った話題に対して、全く見当違いのアドバイスを話し続けるなど、会話が全くかみ合わないタイプです。
一言目には「分かります」「私も同じです」などと共感してくるのに、その後に続く言葉はこちらの意見を完全無視の言葉ばかり。
正直、この手の人と話すときほど疲れるものはありません。
本当の意味で共感できる人なんて滅多にいるものではないという事は多くの人が理解しているはずです。
共感力というのは、そういう溝を埋めるためのものでもあり、会話をスムーズにしてくれる調味料のようなものです。
別に心から理解して欲しいと思っている訳ではありませんが、明らかに「こいつ全然理解してないな」と分かる相手と距離を置きたくなるのは自然な事でしょう。
こういった事態を避けるためにも、相手に共感して相手からの信頼を勝ち取りたいのであれば、心から共感できる事でない限り余計な一言は添えるべきではありません。
そういう時は聞き役に徹して、まずは相手の本意を理解することに徹するべきです。
例えば、先ほどの会話を例に考えてみましょう。
A「この前、定食屋というお店に初めて行ってみたんですけど、あそこの定食本当においしいですよね。」
B「美味しいって皆さん言いますよね!Aさんは何を食べられたんですか?」
A「私は生姜焼き定食です。最近食べた生姜焼きの中では断トツでしたね!」
B「おー!私も生姜焼き大好きです!Aさんがそんなに言うなら私も行ってみたいです!良かったら今度一緒に行きませんか?」
もし自分が知らない話題を振られた時の共感方法です。
そのお店を知らなくとも、会話の中で共感できるポイントを探せば必ずあるものなので、話題が大きくずれないように注意しながら、共感ポイントを見つけて次に活かすというのが一番だと思います。
相手が本当に言いたいことが理解できていない段階では、不用意な発言を出来る限り避ける方が良いでしょう。
最悪なパターンはAさんの発言に対して「〇〇というお店なら行った事ありますけど、そのお店は知らなですね」などと、せっかくの話題をつぶした上に共感ゼロの返答。
これの何がダメなのかというと、まず相手の気持ちを理解しようとしていない所です。
この話題を振ってきたという事は、Aさんは美味しかったという感動を伝えたいだけなのです。
その感動を伝える前に話題を変えられたら、間違いなくAさんのテンションは下がる事でしょう。
こういった会話が3度も続けは、Aさんは話題を振る事すらやめるはずです。
共感できるときはしっかり共感する。そして共感できそうにない話題の時は、相手が伝えたい感情を聞き出し、その話題に乗っかるという事を意識してみましょう!
共感力を恋活に活かす
ここまで共感力についての簡単な説明をしてきましたが、共感力が高い人の方が恋愛においては有利であるという事はなんとなくご理解頂けると思います。
共感力が高い人は、相手から信頼を得ることが自然に出来ますし、出会い系アプリのように会ったこともない相手とチャットでコミュニケーションを図る時などは、特にこの共感力が活きてきます。
私が以前、恋愛診断などの診断結果でマッチする『with(ウィズ)』で会う事になった女性は、共感の仕方が上手く、私も自然と引き込まれたのを覚えています。
逆に連絡が途絶える女性は、共感力が低く話題に詰まる事が多いので、チャットをしていても楽しくありませんでした。
恐らく相手も同じような事を感じていたのでしょうが、私も誰に対しても共感しまくるというわけではないので、いいね!で繋がった関係とはいえ、互いに及び腰だったのかもしれませんね。
話題の振り方を考えておく
出会い系アプリでマッチングした相手とのチャットは、まず挨拶やいいね!押してくれてありがとうといった言葉から入ると思います。
これが無いと、さすがに印象悪くなります。
挨拶が終われば、まずはマッチングの決め手となっている共通点の話題から始まると思いますが、ここは敢えて共感できる話題を振るべきだと思います。
例えばあなたが阪神ファンだった場合、相手のプロフィールを確認して、野球好きと書かれていて、尚且つ写真に阪神のユニフォームを着た写真があればどう考えても阪神ファンですよね?
そういった確実な項目を探し「プロフに野球好きと書かれてあったので野球の話が出来ればと思いいいねさせた頂きました。私は阪神ファンなんですけど〇〇さんはどこの球団のファンなんですか?」など、間違いなく共感できるであろう話題の振り方をすれば、最初の数ターンは間違いなく阪神の話で盛り上がる事だと思います。
分かりきった質問ですが、だからといって相手が「写真で阪神のユニフォーム着てんじゃん」などと思う事はそうそうないと思います。
もしそういうタイプであれば、ちょっと危険ですけどねw
男「プロフに野球好きと書かれてあったので野球の話が出来ればと思いいいねさせた頂きました。私は阪神ファンなんですけど女さんはどこの球団のファンなんですか?」
女「阪神もファンです!同じ阪神ファンで安心しました。」
男「そうですね。巨人ファンだったらどうしようかとw それにしても今年は成績がいまちいで残念でしたね。」
女「本当に残念でしたね。今年はあまり応援に行けなかったので、来年は沢山行きたいです!一番好きな選手は誰ですか?」
ファンだからこそ出来るコアな話題が必ずあると思いますが、そういう話題は共感できるポイントが多いので、まず最初に攻めるべき話題です。
共感できる話題であれば、自然と相手からの質問も飛んでくる事でしょう。
共感できる話題が少ない場合は、同世代あるあるでも構いませんし、地域あるあるでも構わないので、ひとまず3回の共感を得れるように話題を振っていきましょう。
これも営業では有名なトークスキルで、イエスセット話法と言います。(スリーイエスとも言われます)
人の感情には一貫性の法則が働くと言われており、何度も同意しているとNoと言いづらくなると言われています。
別にNoを言わせないようにするために使うのではなく、このイエスセット話法の一番のメリットである、無意識に同意を繰り返すことで相手の警戒心を解くという効果を得るためです。
これを日常会話に置き換えると、Yesが共感になるという事です。
効果としては共感力とほぼ変わりませんが、このイエスセット話法が共感力の基礎というふうに覚えてもらえば良いと思います。
実践してみよう!
マッチングしてすぐの異性とチャットをする際は、最初の内は確実に共感を得れそうな話題を振るように心がけましょう。
簡単そうに聞こえますが、実は自然な流れで3回の共感を得ることはそこそこ難しいので、マッチングが成立した時点で相手のプロフィールを読み込み、確実に共感を得られそうな話題を3つ選んでおくと良いかもしれないですね。
共感力が高い人、コミュニケーション能力が高い人というのは、自然とこういう事が出来ているので、自分の話術に自信がないという方は、共感力の意味をしっかりと理解し、3回共感を得るという事を心がけましょう。
ちなみに、こういったトークスキルを営業をやっていた頃に後輩に教えていましたが、自然に出来るようになるまでにそこそこ時間がかかります。
大抵の人は、話題を振る事ばかりに気を取られ、相手の質問に答えていなかったりと、会話が不自然なながれになっているというケースが多々見受けられました。
非常に申し訳ないとは思いますが、いいね!を押してくれた異性にいいね!を返して、何度か練習してみると良いかもしれません。
ぶっつけ本番はあまりおすすめしませんが、経験上、間違いなく効果は期待できるので、マッチングは成立するけど会話が盛り上がらないという方は、3回の共感を実践してみて下さい。
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