サイバーエージェントが新たにサービスを開始した【コエリー(koely)】は、「3分の電話から始まるマッチングアプリ」という従来のマッチングアプリとは全く趣旨が異なるマッチングアプリ。
ここ最近は、電話可能なマッチングアプリが増えてきており、プロフィールと顔写真だけではなく声やしゃべり方で相手の人間性を判断するおしゃべり系のマッチングアプリが増えてきています。
更にコエリー(koely)はいろいろと面白い仕掛けを用意しているようでなので、そういったマッチングに関する評価から、使い方や料金システムなど、実際に使った感想を交えながら詳しくご紹介していきたいと思います。
コエリー(koely)のコンセプトと狙い
コエリー(koely)は3分間限定で電話が出来るという、電話主体のマッチングアプリとなっています。
マッチングアプリを利用している人の中には話が苦手で、特に会った事も無い相手としゃべるのを苦痛に感じる人もいるでしょう。
しかし、3分間だけであれば事前に話す話題さえいくつか決めていれば話が途切れる事はないでしょうし、切るタイミングに困る事もありません。
絶妙にちょうど良い時間が3分なのかもしれませんね。
コエリーのターゲットは若者?
サイバーエージェントはこれまでにいくつかのマッチングアプリをリリースしてきましたが、その中で最もヒットしているのは『タップル誕生』です。
タップル誕生の利用者は20代前半の男女が中心で、恋活一本に的を絞った恋活アプリとなっています。タップル誕生だけではなくその他のサイバーエージェントが運営するサービスは若者向けのコンテンツが多く、また若者から人気を集めるコンテンツを多く保有しています。
そういう視点で考えると、今回のコエリー(koely)も20代前半の若者向けのマッチングアプリである可能性が非常に高いですよね。
若者は電話しがち(あるある)
私の10代・20代を考えると、若い頃はやたらと電話をすることが多かったように思います。
私が10代の頃にポケベルが人気となり、掲示板で番号を交換し友達になるベル友的なヤツが一時期流行しました。
中学生だったという事もあり、私はポケベルで適当に暇を潰せれば良い程度にしか考えていませんでしたが、ポケベルで繋がった女性たちは皆電話をしたいと言ってきました。
男性に興味がある云々は抜きにして、やっぱり10代の女の子はただただしゃべりたいんだなという事をその時理解した気がします。
それだけ若者にとってしゃべるという事は重要であり、特に女性にとっては男性の声で好きになる事があるので、付き合う異性を決める上で会話をすることは非常に重要なウエイトを占めていると言えます。
現在は時代の変化もあってSNSなどのチャットツールでコミュニケーションを済ませている事が多いようですが、人間の本質はすぐに変わる事はありません。
これまでのチャットツールに依存していたコミュニケーション方法にも徐々に変化が見えてきており、「誰かと繋がっていたい」という思いから、話したいことがあるわけでもないのにとりあえず電話をつなげたままの状態でそれぞれがやりたいことをやるというケースが増えてきているようです。
人が話をしたくなる理由
人間は一日の内にこれだけしゃべらないとストレスを感じてしまう単語数が決まっていると言われています。一日中誰ともしゃべらないだけでそれだけストレスが蓄積していくという事です。
ストレスを感じないための言語数は男女で異なり、男性よりも女性の方が多いと言われています。つまり、女性は男性よりも多くしゃべらなければストレスが溜まってしまうんです。
ネット社会である現在、ネットを介して誰かとチャットをする機会はあっても、実際に言葉に出してしゃべる機会が減ってきています。特に20代前半で一人暮らししている若い方は、全くしゃべらない一日がかなり多いようです。
そういった事を考えると、昔のベル友のようにマッチングアプリを介して電話をしたいという気持ちも理解できますし、見知らぬ相手だから気軽にしゃべれることもあるはずです。
ここ最近、電話やビデオ電話が出来るマッチングアプリが増えてきているのは、そういった時代背景から電話をしたいという若者が増えてきているからなんだと思います。
今回のコエリー(koely)はその最たる例で、3分電話に全てを詰め込んだマッチングアプリと言えそうですね。
コエリー(koely)の使い方と評価
コエリー(koely)は電話マッチングアプリなので、基本的には検索して相手を見つけるという、マッチングアプリ従来の使い方は出来ません。
これはサイバーエージェントが運営するタップル誕生にも同じことが言えます。
恐らくですが、サイバーエージェントさんは写真で目を引く男性や女性に人気が集中しないように、このような仕掛けを施しているんだと思います。
一覧検索が出来ない以上、そのサービスの特性を理解した上で各機能を上手に使いこなさないと、なかなか出会いに結び付きませんので、しっかりコエリー(koely)の特徴を理解するようにしましょう。
コエリーの登録方法
アプリをダウンロードしたらまずは会員登録になるのですが、コエリー(koely)への登録方法は1つに限定されています。それは「電話番号登録」です。
ほとんどのマッチングアプリがFaceboo連携に加えメアド登録などの幅を持たせている中、電話でつばがるマッチングアプリだけあって、登録方法は電話番号のみとなっているようです。
電話番号の登録に抵抗がある人もいるかもしれませんが、コエリー(koely)の運営会社はサイバーエージェント系列なので安全対策はバッチリです。
登録した番号が悪用されるようなことはまずないので、コエリー(koely)が気になる方は電話番号を登録して、SMSで贈られてくる6桁の確認コードを入力して登録を完了させましょう。
年齢確認が必須
コエリー(koely)のプロフィール登録を進めていると、このように年齢確認画面が表示されます。
スキップすることも可能ですが、コエリー(koely)では年齢確認をしないと異性と電話をすることが出来ません。つまり、年齢確認無しには何も出来ないマッチングアプリという事です。
年齢確認は早いに越したことはありませんが、まずはスキップして自分に合うマッチングアプリかどうかを確認してからでも遅くはないと思います。
ちなみにこういったマッチングアプリ時優の年齢確認は、出会い系サイト法という法律で決められている事であり、コエリー(koely)だけが実施しているものではありません。
くれぐれも年齢確認に関するネガティブな口コミには騙されないように。
コエリーのマッチング方法
既述しているように、コエリー(koely)では一覧検索のよう機能は無く、あるのはトークテーマ検索のみです。
トークテーマ設定画面では、3つの項目から話したい話題を決め、今の自分の状況や気分を設定して、似た状況の異性を検索・表示させるというものです。
設定するトークて今は3つで、それぞれに以下のような選択肢が用意されています。
上段 | 中段 | 下段 |
---|---|---|
初めてのコエリー | のんびりスマホ | わちゃわちゃ |
寝る気分じゃないので だらだらおしゃべり |
ゴロゴロ中 | 離したい気分 |
海外旅行好きが おすすめするスポット |
仕事終わり | マシンガントーク |
一発ギャグ5連発やります | ほろ酔い気分 | 聞き役の気分 |
人生の黒歴史を聞いてほしい | おセンチタイム | なんかエモい |
筋トレ好きなので ダイエット方法教えます |
癒し求む | ストレス発散 |
人生相談乗ってほしい | 飲み会帰り | 明日の自分に期待 |
私も自分で設定して検索してみたのですが、残念ながらまだ登録者が少ないのかマッチング相手が誰一人としていませんでした。まぁ配信開始日の翌日なんで当然ですけどねw
8秒で自動発信
もし検索した際に人がいた場合、プロフィールを見始めた時から8秒後には自動発信される仕組みになっています。
「気になるならとりあえず話してみればいいじゃん」という運営からのメッセージが込められているような強制執行システムですよね(笑)
人によってはもう少しじっくり選びたいと思うかもしれませんが、個人的にはこれも全然アリだと思っています。
他のマッチングアプリのレビューでもたびたび書いていますが、私は文字だけのチャットでは相手の事を10%も知ることは出来ないと思っています。
だからこそ、ダラダラチャットをするくらいなら、とりあえず1時間だけでも良いから会ってしゃべり、相手の空気感や会話の間などで自分に合うかどうかを判断したいなと。
実際に会って、相手の表情を見ながら会話をして、初めて相手の事を50%くらい知れるんじゃないでしょうか。
コエリー(koely)では相手の顔を見ることは出来ませんが、3分の間に相手がどんなしゃべり方で、どんなトーンで、どんな笑い方をするという事は確認できます。それはチャットを1時間する以上の収穫なのではないでしょうか。
通話後のファーストメッセージ
コエリー(koely)では3分間の通話が終了すると5つの選択肢が表示され、その中から今の気持ちを相手に伝えることが出来ます。
- 会っても楽しいかも
- またおしゃべりしたい
- メッセで続きを話そう
- ありがとう
- サービスからいなくなってほしい
最後のいなくなってほしいはかなり強烈ですよね(笑)
基本的には上から順に好意的なレビューになっており、楽しい3分間が過ごせたのであれば上2つのどちらかを送り、微妙だなとおもったらありがとうの一言で済ませるという感じです。
ちなみに最後のいなくなってほしいを選択した場合、その言葉が直接相手に送られることはないのでご安心ください。
またこの選択肢を選んだ時点で相手をブロックする事にもなりますので、不快な思いをした場合のみ選択するようにしましょう。
気になる相手には「つんつん」
検索に表示された人が気になるけど相手がオフラインで電話出来ないという場合、その人に対して「つんつん」をすることが出来ます。
つんつんはこのようにリクエストとして送られてくるので、「気になる」を選択しマッチングしてメッセするか、「スキップ」を選択して見送る事も出来ます。
気になる相手にはとにかくつんつんして、可能性を広がていった方が良さそうですね。
コエリーの料金システム
コエリーは男性のみ月額定額の有料となっています。
厳密に言えば、女性も課金する可能性はありますし、男性も月額定額にしなくとも利用することは可能ですが、男性の場合、無料会員のまま利用するといくつかの制限があるので、有料会員になるのが一番だと思います。
プラン | 料金(税込) | 付与通話チケット |
---|---|---|
1ヶ月 | 4,100円 | +30枚 |
3ヶ月 | 8,800円 | +90枚 |
6ヶ月 | 12,800円 | +180枚 |
12ヶ月 | 18,800円 | +360枚 |
マッチングアプリの料金としてはほんのちょっと高い設定ですね。
月額定額の有料会員になっても、通話がかけ放題になるという事はなく、通話のたびに「通話チケット」を消費することになります。もし有料会員になったら月に30回まで通話可能になり、それ以上のチケットが欲しい場合は追加で購入することも可能です。
通話チケット1枚あたりの単価は120円です。(少し面倒ですがまずはコインを1コイン10円で購入しチケットを購入する必要があります)
また有料会員と無料会員(チケット購入のみの基本無料)の大きな違いとして挙げられるのは、メッセージのやり取りです。
有料会員はメッセージのやり取りが出来るようになり、メッセージのやり取りに制限はありませんが、無料会員の場合はメッセージ開封および送信が出来ません。
更に無料会員は同じ女性と1度しか電話が出来ないので、女性と出会いたいなら実質的に男性は有料会員になるしかないという事になります。
コエリー(koely)の感想と総合評価
コエリー(koely)はトークテーマを決め、そのテーマに沿った異性とマッチングし、まず3分間の電話を楽しむというマッチングアプリです。
最初に電話から入り、互いに好印象であればメッセージのやり取りや、電話を重ねデートに行くという流れになります。
個人的には結構好きな部類のマッチングアプリなのですが、全員が全員こういった電話ありきのシステムに賛成というわけではないと思うので、そこまで利用者が増えるという事は無いのかもしれません。
それでもコンセプトに賛同し登録する利用者はいると思いますし、もう少し機能が増えて洗練されれば、かなり面白い電話マッチングアプリになると思います。
まだリリース直後という事もあり、楽しめる状況にはありませんが、人が増えてくれば初めての異性と話すドキドキの3分間を楽しめる面白いマッチングアプリになりそうですね。
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